ギャンブルの強さだけで学内のヒエラルキーが決まる私立百花王学園。最狂の賭け狂い・蛇喰夢子(浜辺美波)の脅威に、生徒会が危機感を募らせるなか、学園内では生徒会への上納金を支払うことができない「家畜」生徒の数が激増。その現象は“家畜の呪い”と呼ばれ、都市伝説の再来と恐れられていた。起死回生を計る家畜生徒たちは、生徒会役員に対し、家畜返上を賭けたギャンブルを次々に申し込み、事態は混乱の一途を辿っていた。家畜経験者の鈴井涼太(高杉真宙)も気が気でない。
そんな中、学園に降り立つ1人の男。視鬼神真玄(藤井流星)と名乗るその男は、「共感覚」による圧倒的なパワーで、皇伊月(松田るか)を打ち負かし、早乙女芽亜里(森川葵)を家畜に陥れ、その魔の手は夢子にも及ぶ。視鬼神と対決する夢子。勝負は圧倒的な夢子の優勢だったが、視鬼神の真の狙いが見えてくると、夢子はその勝負を自ら降り、ギャンブル自体を封印されてしまう。
生徒会役員の前に姿を表す視鬼神。彼は2年前のある事件をきっかけに、停学処分を受けていた。3人を破った功績から復学が認められるのも束の間、傍若無人な視鬼神は生徒会にも牙を剥き、遂には桃喰綺羅莉(池田エライザ)を生徒会長の座から引きずり下ろす。
そして迎えた、生徒会長交代式。視鬼神が高らかな音楽とともに登場し、生徒会長の座に就き、綺羅莉の首に家畜札をかけたその時、夢子と芽亜里が突如現れ、視鬼神に対し自らを絶体絶命の窮地に追い込む勝負を申し込む。その申し込みは、なんと綺羅莉からも。高らかに笑う視鬼神。「ギャンブルは俺が決める。三つ巴のロシアンルーレットだ」。戦慄する参列者たち。
生徒会も巻き込んだ極限の心理戦、究極のイカサマ、張り巡らされた罠。自らと、大切な人の、生命を賭けた夢子VS視鬼神VS綺羅莉の「指名ロシアンルーレット」の火蓋が切られる。